©「人生で一番高い買い物」といわれるマイホーム。
パンフレットを目にしたり、住宅展示会場を巡ったりしていると、それぞれの住宅メーカーのコンセプトにどんどん目移りして何がいいのか迷ってしまいますよね。
ここではそんなあなたが最適な選択が出来るよう、代表的な木造住宅・鉄骨住宅・鉄筋コンクリート(RC)住宅の違いと、それぞれのメリット、デメリットを解説します。
最後に、工法を選ぶポイントを見える化して、あなたにとってピッタリな工法をご案内します。
間違いのない選択をして、快適なマイホームプランを立ててくださいね!
木造住宅とは?
木造住宅とは、建物を支える躯体(梁や柱)が木材で建てられている、日本国内では全体の60%を締める最もポピュラーな工法です。
対応できる工務店が多いこと、他構法に比べて比較的安価に建てられることが、選ばれる工法No.1たる理由でしょう。
木造の中でも、主な工法として2種類あります。
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]- 木造従来工法(柱と梁が木造で建てられる最も一般的な工法)
- 2×4(ツーバーフォー)工法(柱と壁で耐久性を持たせる工法)
木造住宅の法定耐久年数は22年と、3工法の中では最も短くはありますが、メンテナンス・リフォームが適切であれば長く使える工法であり、一定の安心感があります。
※法定耐久年数は資産上の耐久年数であり、居住に不適な建物になるというわけではありません。
メリット
木造住宅のメリットを項目ごとに紹介していきます。
【建設費用が安い】
主材料が木材のため、3工法の中では最もコストパフォーマンスがよいのが魅力。
【設計の自由度が高い】
自由度が高く、デザインや開口部などのこだわりを実現しやすい構造体です。
せっかく新築するのであれば、自分のデザインや間取りのこだわりをマイホームで実現できるのは嬉しいですね。
【増改築性が良い】
増改築・リフォームは3工法の中で最も容易で、例えば子供の成長に合わせて部屋を仕切ったり、介護の設備を後付けしたり、ライフプランに合わせて改造することが可能です。
【対応できる工務店が多い】
躯体が木造のため、材料の仕入れ・加工が容易で扱いやすく、多くのハウスメーカーや工務店が取り扱っています。
比較のため見積を数社から揃えることも簡単で、選択の幅が広がります。
【通気性が良い】
躯体にコンクリートが使われないため、3工法の中では通気性は良いとされています。
【耐火性がある】
木は熱伝導がゆるく、表面は燃えても、芯は残り倒壊には強いとされています。
石膏ボードなどを利用して燃え広がりを遅くするなどの措置をとると、なおよいでしょう。
【メンテナンス性がある】
水回りを中心とした室内設備、外壁や屋根などの外回りの劣化は10年を過ぎた頃から始まります。
湿気が多いところでは床下や基礎周りに注意が必要。
木造に限っては白アリなどの害虫被害がないかもチェックポイント。
どのような工法でも劣化は免れませんので、気づいた時点で複数の工務店に相談するのが長持ちの秘訣と言えます。
【解体費用が安い】
解体工事の工期が短く、処分代が安上がりで、3工法の中では最も安価です。
【風合いが表現できる】
主材料に杉、ひのき等こだわりの材料を用いることで、鉄骨系には出せない独特の風合いを表現することが可能です。
【エアコン代のコスパが良い】
気密性にもよりますが、3工法の中ではよいパフォーマンスです。
デメリット
次に、木造住宅のデメリットを項目ごとに紹介していきます。
【耐久性が低い】
材料である木材と鉄筋・鉄骨の強度の差からわかるように、3工法の中では一番弱いとされています。
【耐震性が低い】
他工法に比べて耐震性がないといわれることも。
ただし、建築基準法では耐震性に対して規定値が定められており、木造でも十分な耐震性を有しています。
想定を越えた震災については一律では語れないため各メーカー、工務店にヒアリングしてみましょう!
【虫食いの可能性がある】
木造であるがゆえに白アリなど害虫の心配があります。柱に薬剤をしみこませるなどの対応策が存在します。
【仕上がりが属人的】
職人の腕により品質が変わることがあります。
施工実績や建てた人へヒアリングして、住宅メーカー・工務店を厳選していきましょう。
【防音性が低い】
鉄筋コンクリート造の建物よりは防音性が低いとされます。
石膏ボードや壁の断熱材で吸音効果のあるものもあるので工夫すると良いでしょう。
鉄骨造(S造)住宅とは
建物を支える躯体に鉄骨(四角いパイプやÇやHの形をした鋼材)で建てられた建物です。
主な工法としては2種類。
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]- 軽量鉄骨造(厚さ6㎜未満)
- 重量鉄骨造(厚さ6㎜以上)
鉄骨を主材としているため、木造より強度があります。
全体の3割ほどの建物が鉄骨造とされており、戸建やアパート、3階建ての建物では軽量鉄骨造、
重量鉄骨造は3階を越える建物や、店舗等の広めのスペースが必要な建物に多く用いられます。
法定耐用年数は、鉄骨の厚みが3㎜以下の建物は19年、3㎜を超える建物は34年です。
※法定耐久年数は資産上の耐久年数であり、居住に不適な建物になるというわけではありません。
メリット
【建設費用が安価なものもある】
軽量鉄骨造は比較的建築費用が安価です。
鉄骨造の耐久性・耐震性を生かしつつ、木造住宅とそれほど変わらないコストで建築することも可能です。
住宅メーカー、工務店の数も充実していて幅の広い選択肢があります。
【設計の自由度】
躯体に関わらない部分に関しては比較的自由です。
通し柱による間取りの制限を受けづらく、体育館などの広い空間や間取りを確保できるメリットがあります。
【基礎工事が低コストなものも】
鉄骨造のメリットである耐久性・耐震性はそのままに、木造住宅と変わらない基礎判定で済むことが多く、余計な建築費用が抑制される傾向にあります。
【安定した品質】
主材料は工場で造られてくるため、木造と比べ職人の腕に左右されず安定した品質になります。
【耐震性が高い】
躯体が鉄骨なので揺れによる倒壊には強く、木造より安定感があります。
【耐久性が高い】
耐震性と同様、木造より耐久性があるとされます。
ただし、鉄骨であるが故にサビには弱く、湿気のある場所については注意が必要です。
デメリット
【メンテナンス性が低い】
水回りを中心とした室内設備、外壁や屋根については木造と変わらないですが基礎や躯体回りのメンテナンスは簡単にはできないので、湿気のある環境については注意が必要です。
床下の躯体部分にサビがないかチェックしてみると良いでしょう。
【防音性が低い】
壁が薄いため、鉄筋コンクリート造の建物よりは防音性が低いとされます。
石膏ボードや壁の断熱材で吸音効果のあるものもあるので工夫すると良いでしょう。
【耐火性の心配】
鉄は熱伝導が早く、高温に長時間さらされると原形をとどめられず倒壊する危険性も。
鉄骨を被覆したり、壁や天井に耐火性の建材を使って対策するメーカーもたくさんあります。
【増改築性が低い】
躯体部分の変更は難易度が高くなります。
不可能ではありませんが、木造と比較するとコストがかかるでしょう。
木造で増築することも、鉄骨で増築する事も可能ですが、木造の方はコスト的には安くなります。
3階を増築したいなど、強度を伴う増築に関しては鉄骨系を選択するのがおすすめです。
【通気性が低い】
木造のような通気性はありませんメーカーや工務店で独自の換気システムを採用しているところがあるので、検討しましょう。
【断熱性が低い】
主材料が鉄であるため、夏は暑く冬は寒くなりがちです。壁に断熱材などの処理を施すと良いでしょう。
【エアコンのコストがかかる】
鉄・コンクリートは熱伝導が良いので冷暖房のコストがかかります。
断熱性と相関関係にあるので質のいい断熱材などを使って対策すると良いでしょう。
【その他】
鉄骨は結露が発生します。
また、錆に弱いので各メーカーの対策を吟味して判断していきましょう。
【解体費用が高い】
鉄骨の切断、基礎の処理に工期がかかり一般的に高額になります。
鉄筋コンクリート(RC)造
鉄筋コンクリート造とは、建物の躯体が、鉄筋とコンクリートを組み合わせた柱で出来た構造。
引っ張りに強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートで固めた柱が使われており、縦横両方の力に強い構造で建てられているため、最も強度があるとされています。
10階を超えるような高層マンションで多く採用され、戸建で建てるケースは少ない工法です。
災害には最も強く、地震大国の日本での安心感は抜群。
法廷耐用年数は47年で、3工法の中で最も堅牢なつくりであると言えます。
メリット
【遮音性がよい】
構造体のメリットが生かされ、3工法の中では最も高性能です。
【気密性が高い】
構造体のメリットが生かされ、これも3工法の中では最も高性能です。
【耐火性がある】
構造体にコンクリートが使用されているため抜群の耐火性があります。
【新築時の設計に自由度がある】
新築であれば大型の店舗や倉庫のように木造や鉄骨造ではありえない設計をすることが可能です。
【仕上がり】
建築規模が大きくなることで、専門性の高い業者が分業によって建築されていくので、品質の高い仕上がりが期待できます。
デメリット
【建設費用が高い】
主材料が高価であるため、一般的には建築費用は高額になります。
【増改築が難しい】
躯体を変更することは困難で3工法の中で最も難しくなります。
【メンテナンス費用が高い】
躯体が強固であるが故にコストがかかるのが一般的です。
そもそもの耐久性が高いので滅多に起こるものではありませんが、老朽化の原因はコンクリートのひび割れから水が浸入して鉄筋に錆が入ることが主要因になります。
ヒビが生じた時点でモルタル等の材料で対策しておくことが重要です。
【基礎工事が高い】
建物が重たくなる傾向です。
基礎工事に鋼管杭・コンクリート杭が必要になるケースがあり、費用と工期がかかります。
建築費用がかさむ要因になっています。
【増改築の設計の自由度はない】
RC(コンクリート)が含まれており、木造、鉄骨造より自由度は制限されます。
増・改築は3工法のなかで一番難易度が高くなります。
新築であればオーナーの希望を取り入れたうえで設計することができるのである意味一番自由な設計を取り込んで建てることが可能です。
【解体費用が高い】
鉄筋の切断、コンクリートの処理に工期がかかり一般的に高額になります。
【エアコンのコストがかかる】
鉄・コンクリートは熱伝導が良いので冷暖房コストがかかります。
木造と鉄骨造住宅&鉄筋コンクリート造住宅の特徴を項目別に比較
木造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造を表にまとめてみました。
それぞれの項目について確認していきましょう。
木造 | 2×4工法 | 軽量鉄骨 | 重量鉄骨 | 鉄筋コンクリート造 | |
---|---|---|---|---|---|
建築費用 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × |
設計の自由度 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
増・改築性 | ◎ | ◎ | △ | △ | × |
通気性 | ◎ | ◎ | △ | △ | △ |
耐火性 | △ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
耐久性 | △ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
解体費用 | 〇 | 〇 | △ | × | × |
階数 | 2階まで | 2階まで | 3階まで | 5~8階程度 | 10階を越える建物 |
建設費用
建設費用は躯体の主材料の単価と加工のしやすさが大きく影響します。加工がしやすければ工期が短くなり、短いほど人件費などが安くなるため、価格帯が低くなります。
材料単価は 木<鉄骨
加工のしやすさ 木<鉄骨
よって、一般的に安い順にランキングすると
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]- 木造:従来工法木造:2×4工法軽量鉄骨
- 重量鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造
となります。
目安として、木造の平均坪単価は40万~60万/坪、鉄骨住宅になると60万~80万/坪ですが、費用については実際に見積もりを取って比較することをおすすめします。
建築期間
建築期間は間取り、設備、基礎によって変わってきますが、建設費用と相関関係にあります。
短い順にランキングすると
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]- 木造従来工法
- 木造2×4工法
- 軽量鉄骨造
- 重量鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造
となります。
目安として木造従来構法・軽量鉄骨造はおおよそ3か月から4か月は見ておいた方が良いでしょう。
重量鉄骨造・鉄筋コンクリート造については構造体が重たいので、同条件でも基礎判定が変わってくることがあります。住宅メーカー・工務店さんに確認しましょう!
木造従来工法よりは長いと判断して、半年は覚悟しておいた方がよいかもしれません。
参考までに、軽量鉄骨では工場でほぼ完成させたユニットを現場に持ち込み、1か月以内で棟上げできるものも。
大手ハウスメーカーではセキスイハイムがユニット工場を保有しており、短い工期で棟上げまで完了できます。
基礎が完成していれば数日で外枠が完成。建て替えを検討されている方で建築期間の賃貸料を削減したい方には有効な手段です。
耐震性
耐震性は躯体と基礎工事が大きく影響してきます。鉄筋コンクリート造は抜群の耐震性があるといえます。
一般的には、耐震性の強い順でいうと
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]- 鉄筋コンクリート造
- 重量鉄骨造
- 軽量鉄骨造
- 木造2×4構法
- 木造従来構法
ですが、各メーカーによってオリジナルな免振・耐震が用意されているので、比較してみましょう。
耐久性(法定耐用年数)
法定耐用年数は躯体で決まっています。
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]- 木造従来構法:22年
- 軽量鉄鋼造(板厚3㎜以下):19年
- 軽量鉄骨造(板厚3㎜以上):27年
- 重量鉄骨造:34年
- 鉄筋コンクリート造:47年
とはいえ、何度も述べている通り、法定耐久年数は資産上の耐久年数であり、居住に不適な建物になるというわけではありません。
大切に、長く使っていきたいですね。
メンテナンス費用
メンテナンス費用は代表的なもので水回りの費用 (風呂 台所 トイレ) ・屋根・壁の補修費用が挙げられます。
悪化させると費用がかさみますので、長い目で見ると軽微なうちにメンテナンスしておくことが重要です。
断熱性(暑さ・寒さ)
断熱性は構造体が大きく影響します。
鉄・コンクリートは熱を吸収しやすく、一度冷えたり暖まったりすると、なかなか元に戻りません。
そのため鉄骨造・鉄筋コンクリート造は断熱材を入れるなどの対応策が必要でしょう。
木造従来工法は暑さ・寒さについては空調で対応しやすい工法です。
固定資産税
固定資産をざっくり把握するには次の計算式が便利です。
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]固定資産税=家屋の評価額(購入金額×0.07)×1.4%(固定資産税税率)
[/surfing_su_note_ex]例えば2,000万の住宅を購入したならば19万6,000円/年が建物の固定資産税になります。
固定資産税は毎年納めなくてはなりません。総務省の固定資産の評価基準によって複雑な計算から求められ3年に1回見直しがあります。
固定資産税で木造住宅と非木造住宅(鉄骨住宅・鉄筋コンクリート造住宅)を比較すると木造住宅の方が安くなり累計するとそれなりの”差額”が出てきますが、総合的には非木造住宅は資産的価値が高いとも言えるので一概に”損”であるとは言えません。
建物そのものの評価、床面積、経年の損耗率、立地等の計算要素が必要ですので専門家に計算してもらいましょう。
これに新築の場合は軽減措置があり3年間は2分の1。
長期優良住宅の認定がとれている住宅については通知書をもって5年間2分の1になります。
*床面積、設備、経過年数などからなる複雑な計算が必要です。
長期優良住宅については、住宅ローンの減税措置もあるのでメーカー工務店さんとお打ち合わせください。
土地の固定資産税はこれとは別の計算によりますのでご注意を。
木造と鉄骨住宅&鉄筋コンクリート造住宅どちらがいい?
マイホームは一生に一度の大きな買い物。住宅ローンは一番気になるところですが、ポイントは建築時のコスパ重視に偏らないことです。
建てた後の変更は返ってコストがかかりますし、なにより後悔先にたたずです。
ライフプランをしっかり立てていれば、自分にあった工法がおのずと絞られてくると思います。
[surfing_su_note_ex note_color=”#F8F8FF”]【主な指標】
*土地
- 建築のための土地のある・なし
- 広さ・狭さ
- 地盤の強度
*ライフプラン
- 子供の人数や成長に合わせての変更
- 親の介護
*建物
- 希望の間取り
- 通気・耐久・耐震へのこだわり
*支払い
- 借入可能な金額
- 毎月の支払い ボーナス時の支払い
「建築コストが一番のポイント」という人もいるでしょう。
解決策の一つとして、「家族や親戚との共同住宅にして費用を折半する」という形がここ最近のトレンドになっています。
データとして顕著にでており、東京では約70%程、神奈川56%、大阪54%と大都市圏に強い傾向で、近畿大都市圏でも48%が共同住宅になってきています。
共同住宅は大型化に伴い木造→鉄骨・RC化が進んでおり、7割に採用されています。
共同住宅での高齢者対応型は16%(高齢者対応:エレベータがある 入口まで段差がない、車いすの乗り入れが苦慮されているなど)これも最近のトレンドであると言えます。
持ち家を買う時期としては30〜34歳が29.8%、35〜39歳が40.6%、40〜44歳が半数以上となっており、45歳までに決断する人が多くなっています。
25年ローンでも70歳になりますので、うなずけるデータですね。
新築を決断した方の年収のボリュームゾーンは400万~500万円で、該当される方はそろそろ検討の余地ありです。
木造住宅に向いている人
木造住宅に向いているといえる人は以下の通り。
『コストパフォーマンスを最優先にする方』
ざっくりですが木造の平均坪単価は40万~60万/坪、鉄骨住宅になると60万~80万/坪といった傾向があるため、長い支払いを考えてコストを優先される方は木造住宅が向いていると言えるでしょう。
『増改築を前提にしている方』
躯体の加工が容易なので、建てた後に増改築を想定される方は木造がおすすめです。
『ヒノキ・スギなどの独特の風合いが好きな方』
鉄骨系の住宅には表現が出来ないので、これに変えられるものはありません。
『こだわりの間取りがある方』
設計が比較的自由であるのが木造住宅の特徴でもあります。
玄関・トイレ・台所や階段の位置・人の動線を考えて注文住宅を建てられるのも木造住宅の醍醐味です。
鉄骨住宅に向いている人
次に、鉄骨住宅に向いている人を解説します。
『地盤調査の結果、軟弱地盤に該当する方』
軟弱地盤にはしっかりとした基礎工事が必要。躯体が堅牢である方が、長く住むには安心です。
『狭小地で3階建てを越えるような住宅を計画されている方』
高さがあると、その分堅牢な基礎が必要になるため鉄骨系の住宅が向いているでしょう。
『耐震性・耐久性にこだわりのある方』
木造と比べてしまうと耐震性・耐久性は鉄骨系の住宅の選択が良いでしょう。
耐震性や耐久性が高い方が良い、マンションも視野にいれているという人は、鉄骨造一軒家も検討しても良いでしょう。
『広い空間の間取りがほしい方』
躯体を生かしてこその贅沢で広々とした間取りが欲しい人におすすめです。
『店舗併用住宅やアパート経営を検討される方』
建物が大型化しますので耐震性・耐久性に優れたものがよいでしょう。
『高層の住宅を検討される方』
こちらも建物が大型化しますので耐震性・耐久性に優れたものがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
木造住宅・鉄骨造住宅・鉄筋コンクリート造住宅、それぞれについてメリット・デメリットで比較してきました。
ライフプラン、重視したい項目、建築コストによって選択が変わってくると思います。
一般的には安い建築コスト・リフォーム・増改築が前提な方は木造、耐久・耐震を優先し、高層・店舗併用をお考えの方は鉄骨造・鉄筋コンクリート造住宅が理にかなっています。
住宅は一生に一度の買い物です。
日本には優秀な住宅メーカーがたくさんあり、あなたにピッタリの注文住宅が必ずあるはずです。自分の希望が叶った住宅が完成したときはやっぱり感無量です。
どのメーカー、工務店さんが良いかを選んでいくのも楽しいですよ。
見て、聞いて、調べてみてベストな選択となれば幸いです。
きちんとハウスメーカーを選ばないと、次の記事の方のように、後悔してしまう結果になるかもしれません。
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この記事の監修:嵯峨根 拓未 所有資格:宅地建物取引士 |